「Twitter や Facebook で世の中が変えられる」なんて本気で考えている日本人がいたらよほど「おめでたい奴」だと思います。
ソーシャルネットワークメディアの力? 寝言は寝てから言いましょう。使う側に宗教上のヒューマンネットワークという“社会的バックボーン”があったからこそ中東・北アフリカではソーシャルネットワークメディアはそれを助成できた、というだけのことです。
たとえば「ムスリム同胞団」のような“社会的バックボーン”が既に存在していて、その高速連絡手段としてソーシャルネットワークメディアを使ったから彼らは成功したのです。
それでは日本の現状はどうなのか?
たとえば、反原発デモなどのデモ行進が時々起こりますが、たとえデモ行進の参加の呼びかけがソーシャルネットワークメディアを使って行われデモ行進が大規模になったとしても、中東・北アフリカのように世の中を変える力にはなり得ません。“博多どんたく”のような“お祭り騒ぎ”の域を超えられないのです。
「ムスリム同胞団」のような“社会的バックボーン”がない、今の日本では無理です。
問題は“社会的バックボーン”には限りませんし、世の中を変える原動力は何も“社会的バックボーン”には限りませんから。
むしろ“社会的バックボーン”急には形成できませんが、もう一つの問題点を克服することは(結束力の点では“社会的バックボーン”には敵いませんが)世の中を変える原動力の形成には一定の効果を生み出します。
それが「情報の民主化」です。
“ただソーシャルネットワークメディアを使っただけの烏合の衆による一時的なデモ行進”とは異なる潜在的な力を期待できる「情報の民主化」については稿を改めて述べたいと思います。
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