2011年5月30日月曜日

私が「情報の民主化」を唱えるにあたって影響を与えているもの

私が唱える「情報の民主化」を、理念面 で支えているのは「近代立憲主義へのアフェクション」であり、実践面では『孫子』の兵法の“情報に対する考え方”の現代的なあてはめだ。

「近代立憲主義へのアフェクション」については、佐藤幸治・著『憲法』(青林書院新社 現代法律学講座5 初版(1981年))の「はしがき」を読んでいただくとして、『孫子』の兵法の“情報に対する考え方”は日本人にとっての一つの常識なので、あらためて『孫子』の原文を読んできちんと確認しておいていただきたい。

彼を知りて己れを知らば、百戦して殆うからず。彼を知らずして己を知らば、一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず殆うし」(『孫子』謀攻篇

「彼を知り己れを知らば、勝は乃ち殆うからず。天を知り地を知らば、勝は乃ち全うすべし」(『孫子』地形篇

「情報の民主化」を疎かにし「彼を知らず己を知らざれば」どのような憂き目にあうのか、原発震災で「もういや!」というほど散々思い知らされてきたはずだ。