2011年10月31日月曜日

TPPに関する愚痴ツイートのまとめ (1)

TPPに賛成か反対かを言えるのは、GATT/WTO体制に関する基礎知識、GATT/WTO体制におけるRTAの要件、アジア太平洋地域における各種RTAや二国間FTA/EPAの締結状況、P4協定の中身などを知っているのが前提だが、TL上の賛成・反対はそれらが不明確だ。

(TPPに限らず)「反対する理由があるから反対する」んじゃなくって、「何が何だかわからなくて不安だから反対する」っていう… しかも「情報の隠蔽や操作」はわからない理由のほんの一部に過ぎず、大半は「情報の体系的整理・蓄積の怠慢」という国民の怠慢のせいなのだ。

もう何度も繰り返したので細かいことは敢えて書かないが、ちゃんと調べれば日本にとってTPPは不利でCEPEAのほうが有利なんてのは誰でもすぐにわかる。CEPEAのことを持ちださずにただ闇雲にTPP反対だけ唱えるのは、無知の上に胡坐を書いて不安に怯えているだけだ。

国民にも国会議員にも民主的手続きを進める能力がないので、そこにつけこまれてなし崩し的にTPP参加表明へとなだれ込むことになるわけです。路上や院外で騒ぐだけでは世の中は良くなりません。全ての政治課題について「判断材料としての情報の体系的整理・蓄積」の上に立った議論を!

TPPの問題について、「TPPか二国間FTA/EPAか」という問題に矮小化してはいけない。議論の出発点は「第二次大戦の総括としてのGATT/WTO体制にコミットできるか?」ということです。

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