2011年11月24日木曜日

学校の勉強はホントに社会に出て役に立たないのか? (続)

以前4ヶ月ほど前に「学校の勉強はホントに社会に出て役に立たないのか?」を書いたのですが、
加賀山 茂・著『契約法講義』 http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4535515409/
の序章の中に
「人間の記憶のメカニズムとそれに適合した学習方法」
という関連する興味深い文章があったので、それをおすすめしたい。
認知心理学もしくは学習心理学の中で述べられている「短期記憶」と「長期記憶」による記憶のメカニズムと知識の構造化の話です。

「学校の勉強は社会に出て役に立たない」と思っているヒトの多くが「長期記憶」への知識の構造化に失敗しているのではないか? と思いました。

2011年11月17日木曜日

「正論」とは

「正論」とは、極めて正しいがゆえに日本人社会からは葬り去らなければならない理屈のことだ。
裏返して言えば、要するにそれだけ「理不尽で理屈に合わない酷 いことを生業にしている日本人が多い」ということなのだ。

理屈通りに正されてしまっては飯が食えなくなってしまう日本人のほうが多いのだ。

2011年11月12日土曜日

「わかりやすさ」をもてはやすことに対する警鐘

以前も多少はあったのだが、ここ数年もてはやされていることに「わかりやすさ」ということがある。
だが、私はこのことに違和感と危機感を感じるのである。

「わかりにくいよりはわかりやすいほうがいいに決まっているではないか!」
そう単純に思ったあなたは立ち止まって考えてみてほしい。
世の中のことでいとも簡単にわかってしまうことなどあるのだろうか?
たいていはいくらかんばって調べたり考えたりしても「ある程度わかること」と「どうしてもわからないこと」に 分かれてしまうのではないだろうか?

ここで私が問題にしているのは、「わかりやすくすることは悪い」ということではない。
「わかりやすさばかりを求めることで失ってしまうこと」があるのが問題ではないか、ということだ。

昨今は何でもかんでも「わかりやすい説明」が他人の手によって用意されている。もちろん、容易にわかりやすく説明できることを無理に難しく説明することはないが、「わかりにくさの中に問題の本質が含まれていること」まで本質を切り捨ててわかりやすさを優先してしまったら、その物事の本質を知らないままに誤った道を進んでしまうことがあるのではないかと私は思うのです。

ハッキリ言って、昨今の「わかりやすさブーム」は、わかりやすさを消費させられ物事の本質から目を背けさせられているようにしか私には見えません。
そのうちに、「わかりやすい説明が売られていない問題には目を向けなくなる」といったことや、「わかりやすい説明に世論操作されてしまう」などといったことが起こるのではないでしょうか?

ここ数日のTPP問題はまさにこの
「わかりやすい説明に世論操作されてしまう」
といったことがあちらこちらで見られたように私の目には映るのですが…。

2011年11月4日金曜日

TPP関連参考文献

今年(2011年)1月から2月にかけてツイートした、TPP関連参考文献 を 再掲。
→2012年2月~2013年10月の文献を追加
→Wikileaks公開文献(2013年11月13日,12月9日 )を【TPP交渉経過】に追加
→2013年11月の文献を追加
→Wikileaks公開文献(2014年1月15日 )を【TPP交渉経過】に追加

※重要基本文献のみ掲載していますので、突飛な主張のものはありません。

【TPP関連必読文献】
石川 幸一「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の概要と意義」[PDF]
(『季刊 国際貿易と投資』2010年秋号 pp.64--pp.74)
佐々木 高成「オバマ政権の通商政策:ドーハラウンド・FTA政策の展望」[PDF]
(『季刊 国際貿易と投資』2009年夏号 pp.167--pp.180)
松石 達彦「東アジアにおけるFTA急増の背景とその問題点」[CiNii 論文PDF - オープンアクセス]
(『久留米大学 産業経済研究』第46巻第3号(2005年12月) pp.167--pp.190)
石田 信隆「TPPと戦略的経済連携 ─「開国」幻想と決別し整合性ある貿易政策へ─」[PDF]
(『農林金融』2010年12月号 pp.23--pp.41)

Ian F. Fergusson, Bruce Vaughn「The Trans-Pacific Partnership Agreement」[PDF] 更新
Updated December 12, 2011 CRS Report for Congress R40502
Brock R. Williams「Trans-Pacific Partnership (TPP) Countries: Comparative Trade and Economic Analysis」 [PDF] 更新
June 10, 2013 CRS Report for Congress R42344
Ian F. Fergusson, William H. Cooper, Remy Jurenas, Brock R. Williams「The Trans-Pacific Partnership Negotiations and Issues for Congress」 [PDF] 追加
August 21, 2013 CRS Report for Congress R42694

「TPP と日本農業・農政の論点 ―貿易自由化・食料自給率・農業構造・制度設計―」[PDF]
(国立国会図書館調査及び立法考査局『調査と情報 -ISSUE BRIEF-』No.703, 2011.2.)
「環太平洋経済連携協定(TPP)をめぐる動向と課題」[PDF] 追加
(国立国会図書館調査及び立法考査局『調査と情報 -ISSUE BRIEF-』No.735, 2012.2.)
「砂糖をめぐる状況―TPPの影響を中心に―」[PDF] 追加
(国立国会図書館調査及び立法考査局『調査と情報 -ISSUE BRIEF-』No.755, 2012.7.)
「環太平洋経済連携協定(TPP)の概要」[PDF] 追加
(国立国会図書館調査及び立法考査局『調査と情報 -ISSUE BRIEF-』No.770, 2013.2.)

「【アメリカ】 TPP(環太平洋経済連携協定)に関する下院公聴会」[PDF] 追加
(国立国会図書館調査及び立法考査局『外国の立法』No.250-2, 2012.2.)
「【アメリカ】 TPP(環太平洋経済連携協定)に関する下院公聴会」[PDF] 追加
(国立国会図書館調査及び立法考査局『外国の立法』No.251-2, 2012.5.)
「【アメリカ】 TPP(環太平洋経済連携協定)に関する下院公聴会」[PDF] 追加
(国立国会図書館調査及び立法考査局『外国の立法』No.252-1, 2012.7.)
「【アメリカ】 TPP(環太平洋経済連携協定)に関する下院公聴会」[PDF] 追加
(国立国会図書館調査及び立法考査局『外国の立法』No.256-1, 2013.7.)
「【アメリカ】 TPP(環太平洋経済連携協定)に関する下院公聴会」[PDF] 追加
(国立国会図書館調査及び立法考査局『外国の立法』No.257-1, 2013.10.)

片山 信子「課税自主権と地方への税の配分の国際比較」[PDF] 追加
(国立国会図書館調査及び立法考査局『レファレンス』2013.9 pp.39--pp.64)

「ISDS条項をめぐる議論」 [PDF] 追加
(国立国会図書館調査及び立法考査局『調査と情報 -ISSUE BRIEF-』No.807, 2013.11.)

【TPP交渉経過】
Secret Trans-Pacific Partnership Agreement (TPP) (Wikileaks) 追加
「Secret TPP treaty: Advanced Intellectual Property chapter for all 12 nations with negotiating positions」 [PDF] (Wikileaks / November 13, 2013) 追加

「Secret TPP treaty: Environment chapter for all 12 nations」 [PDF] (Wikileaks /January 15, 2014) 追加

Leaked Trade Negotiation Documents (Public Citizen / http://www.citizen.org/) 追加

Second release of secret Trans-Pacific Partnership Agreement documents (Wikileaks / December 9 ,2013) 追加


【米韓FTA参考文献】
「【韓国】 米韓自由貿易協定(FTA)批准同意案の可決」[PDF] 追加
(国立国会図書館調査及び立法考査局『外国の立法』No.250-1, 2012.1.)
「【韓国】 通商手続法の制定と米韓FTA再交渉要求決議案の可決」[PDF] 追加
(国立国会図書館調査及び立法考査局『外国の立法』No.250-2, 2012.2.)

【ASEANのFTA参考文献】
「ASEANのFTA政策」[PDF] 追加
(国立国会図書館調査及び立法考査局『調査と情報 -ISSUE BRIEF-』No.792, 2013.6.)

【WTOドーハ・ラウンド参考文献】
高澤美有紀「WTOドーハ・ラウンドにおけるサービス貿易自由化交渉」[PDF]
(国立国会図書館調査及び立法考査局『レファレンス』2006.11 pp.153--pp.170)
樋口修「GATT/WTO体制の概要とWTOドーハ・ラウンド農業交渉」[PDF]
(国立国会図書館調査及び立法考査局『レファレンス』2006.11 pp.131--pp.152)
松井一彦「WTOドーハ・ラウンドの意義と課題 〜各国議員間の論議を中心に〜」[PDF]
(参議院 調査室『立法と調査』2007.4 pp.80--pp.91)

Ian F. Fergusson「World Trade Organization Negotiations: The Doha Development Agenda」[PDF] 更新
Updated December 12, 2011 CRS Report for Congress RL32060

【TPPを理解するためのWTO参考文献】
滝川 敏明・著『WTO法 ―実務・ケース・政策【第2版】』[amazon]

【FTAAP, APEC, CEPEA, EAFTA 参考文献】
星野 三喜夫・著『「開かれた地域主義」とアジア太平洋の地域協力と地域統合 ~APECの適切性と親和性についての実証的研究~』[amazon]


→ 「TPPに関する政府発表文書」も併せてご覧ください。

TPPに関する愚痴ツイートのまとめ (2)

GATT/WTO体制は「第二次大戦の原因はブロック経済にある」 とする国際社会の総括の帰結であり、TPPやFTAAPはGATT/WTO体制を揺るがす“21世紀型ブロック経済体制”に他ならないからこそ阻止すべき なのであり、単純な日米問題でもなければ関税自主権などの問題でもありません。

第一次・第二次世界大戦の経験を経た21世紀の現代に“19世紀的 な独立国家観や通商条約観”を単純にあてはめて語ることは危険だ。
21世紀の現代の現実に即した思考が必要不可欠なのだ。なぜGATT/WTO体制が必要 とされなぜそれが今行き詰まっているのか? 今の視点で客観視できているのか?

GATT/WTO体制を仮に全否定したとしても、もはや「安政の不平等条約」で問題になったようなレベルでの“絶対的関税自主権”は超大国アメリカですら実現不可能なのです。
TPPの問題点の核心はそんなところにあるんじゃない!

「酷いものなのは確かだが、攻めどころはそこじゃない!」と言っているのに誰にも理解されない。
TPPだけではなく、ありとあらゆる政治課題全てがそうだ。的外れな批判は敵を利するだけだ!

バラバラに的外れな批判を繰り返していては、各個撃破されていく…。こんなのは(戦略論をちょっとでもかじったことのある人間なら誰でも知っている)初歩的な戦略ミスだ。そんなんじゃ勝てるものも勝てなくなる。
本質を見失えば、我々日本人は国民共通の敵に各個撃破されてことごとく殲滅されてしまう。
通商問題の核心はどこにあるのか? 安全保障問題の核心はどこにあるのか?
データをもとに冷静に見極めよ!